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14歳未満のタバコの購入を禁止へ第一手が!ニュージーランドが描く「タバコのない国」

こんにちは。イツキです!

14歳未満の子供が合法的にタバコを購入することを禁じたニュージーランドの法案はこれから世界中に波紋を広げていくと予想されます。その背景と日本の現状をまとめました。

 

 



ニュージーランドが目指す「タバコのない国」

 

ニュージーランド政府は、2009年以降に生まれた子どもが生涯にわたってたばこを購入できなくする法案を提出しました。国家単位でのこのような法案が第一草案について議会が可決したのは世界初です。

 

実はこの動きは昨年末から見られていましたが、この背景にはSmokefree 2025 行動計画を通して「タバコのない国家」を目指す狙いがあります。

 

Smokefree Aotearoa 2025: 2025年までに国内の喫煙者を5%未満にする  https://www.smokefree.org.nz/smokefree-in-action/smokefree-aotearoa-2025

 

現在、ニュージーランドでは18歳からの喫煙が認められていますが、この法案が成立すると14歳未満の子どもについて合法的なたばこ購入を生涯永久にわたって禁止します。

 

世界初となるこの取り組みが、今後各国にどんな影響を与えていくのか楽しみです。




▼なぜタバコが若者に禁止となったのか?

ニュージーランドでタバコが禁止とされる要因はタバコが「がんの原因」になる点です。

 

タバコの葉にはニコチンが含まれています。

 

ニコチンそのものには発がん性は認められていませんが、ニコチンが分解・代謝されることによって生み出されるニトロソアミン類は発がん性があることが知られています。

引用:e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/tobacco/yt-034.html 

 

 

ニュージーランド政府の報告によれば国民の喫煙率は11.6%であり、ニュージーランドで発生するがんの4分の1は喫煙が原因となっています。

 

ニコチンには中毒性があるため、若い頃からタバコを吸い始めると禁煙は難しくなります。そのため、若年層を対象にタバコの購入が禁止とされました。



▼日本のタバコ事情

日本では20歳未満の喫煙や販売・購入を法律で禁止しています。

 

1543年の鉄砲伝来と共に日本にやってきたタバコは明治時代に一気に広がり、日本に定着しました。そして1900年(明治時代)に、未成年の喫煙を禁じる法律ができてから大きな変化は起きていません。

 

一方で、タバコの税率は約60%と日本でもトップレベルの税率となっていて、増税によって購買意欲を下げる狙いがあります。

 

近年では健康への意識が高まり、若者の喫煙率は下がりました。しかし、副流煙などの問題も残っています。分煙や法律による規制が進むことが期待されます。

 

 

引用:JT https://www.jti.co.jp/tobacco/knowledge/tax/index.html 

 




▼まとめ

14歳未満の子供が合法的にタバコを購入することを禁じたニュージーランドの法案は世界中に新しい規制の動きを進めると予想されます。

Smokefree 2025 行動計画を通して「タバコのない国家」を目指すニュージーランドの今後の動きに目が離せません。

 

タバコの規制強化の背景には、「がん」の予防があります。

日本でも20歳未満の喫煙は法律で禁止されていますが、課題は山積みです。

 

これからの未来を担っていく子供たちが健やかに暮らせるようにするには、10代だけでなく大人も一緒に協力していくことが重要ですね。